今週はゲッティー美術館(Getty Museum)にいってきました.
ゲッティー美術館というのは,大富豪の 故 J. ポール ゲッティー(J. Paul Getty)さんが収集・寄贈した美術品を美術館として開放しているもので,ロサンゼルスで一番人気のある美術館です.ゲッティーさんは,12億ドル(単純に換算して4320億円,当時の価値だと たぶんもっとすごい額)も美術館に遺産を残したのだそうで,それはもう,もはや国や自治体では不可能な豪華さです.
もともとはロサンゼルスよりだいぶ北のマリブというところにあったゲッティーさんの邸宅を美術館として使っていたのだそうですが,現在はロサンゼルスの市街地(ダウンタウン)を見下ろす高い山の上に移転していて,美術館の中だけでなく,景色を見ながら周りを歩いているだけで幸せになれる感じです.
展示品は,絵画はもちろん,中世ヨーロッパの贅を尽くした家具,彫像,羊皮紙の本(アレクサンダー大王とかシーザーの伝記など金箔を貼った絵にカリグラフィーの手書き文字が感動的に美しいです),古代文明の出土品など,幅広いです.絵も彫刻も家具も誰もが一目見てすぐにすばらしい作品だってわかるような,典型的(古典的?)な美術品なので,誰でも気軽に楽しめます.
ボストン美術館(Boston Museum of Fine Arts)にいったときも感じたんですけど,アメリカの美術館ていうのは,とてもフレンドリーな感じで開放的なのが印象的でした.日本だと,美術館て気難しい感じで,お客もツウの人が対象,展示もズーンと威厳をだして なんともいえない緊張感を感じさせる雰囲気なことが多いように思うのですけど,アメリカの美術館は ほんとに普通のアミューズメントな感じがします.
特にこのゲッティー美術館は,美術館の広大な敷地の中に庭園とか芝生の庭(ピクニック エリア)とかがあって,たくさんの家族ずれがピクニック風にお弁当を広げて食べていたり,子どもが芝生の丘をゴロゴロ転がり落ちて遊んでいたりして,日本の人が見たら絶対に美術館だとは思えないような陽気な雰囲気が漂ってます.
2階から1階を撮影.めちゃ高いです | みんなも描いてみようのコーナー |
ゲッティー美術館の外観(ごく一部) | プラザ部分(南側) |
フレンドリーさの極めつけが,自分で絵を描いてみるコーナーがあることです.展示品を見終わったあと,「では皆さんも描いてみましょう」とかいうノリのようです.さらに驚くのがアメリカ人のノリのよさ.いい美術品をたくさん見て気分がよくなってるのか,かなり多くの人がほんとにデッサンをする席に座って絵を描き始めたりします.しかも,全然うまくないんだけど,めちゃ真剣(^_^;) 初老のおじさんとかが,奥さんといっしょに,「ん~,どうかなぁ…」「あら,いい感じじゃありませんこと?」とかいいながらデッサンやってるわけです(ぼくは心の中で「全然立体感がないじゃん!」とか突っ込んでましたけども).
というわけで,ぼくも これは絶好のチャンスではありませんか?ということで,ぼくも1点描いて展示エリアに展示してきました.トップの絵がゲッティー美術館に展示されてる ぼくの絵です.
「Made at the Getty」のスタンプは,普通は小さいサイズのスケッチには押してもらえないみたいなんですけど,係りのお姉さんに頼んで押してもらいました(わざわざ押してもらうスペースあけといたもん).スタンプ押してもらうときに「この絵どうですか?」て聞いたら,「グレイト!」ていってましたけど,顔がメチャ笑ってました.
「Made at the Getty」のスタンプは,普通は小さいサイズのスケッチには押してもらえないみたいなんですけど,係りのお姉さんに頼んで押してもらいました(わざわざ押してもらうスペースあけといたもん).スタンプ押してもらうときに「この絵どうですか?」て聞いたら,「グレイト!」ていってましたけど,顔がメチャ笑ってました.
こってりさん,
お客さんが描いた絵の中に,ドラゴンボールの悟空がスーパーサイヤ人になって燃えてるところの絵もありましたよ(ダニエル・ヒューストン Jr.くん?歳の作品).アメリカの美術館員の人は「そんな展示なかったでしょ!」とはいわないで,掲示してくれるみたいです.
お客さんが描いた絵の中に,ドラゴンボールの悟空がスーパーサイヤ人になって燃えてるところの絵もありましたよ(ダニエル・ヒューストン Jr.くん?歳の作品).アメリカの美術館員の人は「そんな展示なかったでしょ!」とはいわないで,掲示してくれるみたいです.