『マリガンという名の贈り物』

マリガンという名の贈り物』...余計なものを読む必要はないです.今月はコレ1冊でいいです.

ゴルフは昔はテケトーにボールを打って遊ぶ娯楽だったので,みんな自分が何打であがったかとか気にしてなかった.クラブハウスに帰ってきたときにレストランの店員に「今日は楽しかったですか?」と聞かれたら,みな「楽しかった」「ウグイスいた」「森に打ち込んだらキノコ見つけた」とかは答えられたけど,店員に「今日は何打でしたか?」と聞かれても「さあ?(・_・ )<おまえは今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」としか答えようがなかったのです.

1920年,実業家のデヴィッド・マリガン氏は,いくつかのゴルフ場を経営していた.目下の悩みは,彼のゴルフ場に遊びにくる みんなが好き放題に打ってしまって,1組が1ホールをこなす時間がとても長いことだった.「こんなホール,せいぜい5打もあれば終わるのに,みんな10打とかチンタラ珍鱈プレイしやがって...」もっと儲けるためには,1組が1ホールを終わらせる時間を短くしないといけない.どうしたら みんなサッサと回ってくれるか...
ここで,マリガン氏はナイスなアイデアを思いつく.「はっ!(・_・;) そうや『打数が少ない人が勝ち』てルールにすればいいんや,そしたら みんなできるだけ打数を少なくしようとしてラウンド時間短くなるにちがいねぇ! オレって天才!」

マリガン氏の考えは当たった.それまでゴルフは「名状しがたい散歩やハイキングのようなもの」であり,勝ち負けとか「なにそれおいしいの?(・_・ )」て遊びだったが,「打数が少ない人が勝ち」というルールを入れたことにより,急に みんな夢中で打数を少なくする工夫をするようになった.その結果,1組が18ホールを回るスピードは倍増した.マリガン氏の収入も倍増したのだ.

人々はスコアをあげるためにクラブはどんどん長くなり,長さを規制するルールもできた.フックしたといっては落ち込み,スライスしてラフにいれるたびに悪態をつくようになった.以前はフカフカのラフを歩くのは楽しかったのに,今じゃ長い芝なんてクラブを叩きつけてウサばらしする対象でしかなくなった.

こうしてゴルフは悪夢のスポーツになった..........ていう内容じゃあるませんよ?(・_・ )

内容は読んでからのお楽しみね.読んでみてねー.