IEEE754-1985が規定している演算（operation）は以下のとおり．
| 1 | 加算・減算・乗算・除算 |
| 2 | 平方根（extract the square root） |
| 3 | 剰余（find the remainder） |
| 4 | 浮動小数点形式内で整数に丸める |
| 5 | 異なる浮動小数点形式への変換 |
| 6 | 浮動小数<-->整数間の変換 |
| 7 | 2進浮動小数点形式<-->10進浮動小数点形式間の変換 |
| 8 | 比較 |
形式変換をともなわないコピーを演算とみなすかどうかは実装規定． 加減乗除と剰余をあわせて算術演算（arithmetic）と呼んでいる． 他のものも含むときは演算（operation）という語が使われているようだ．
平方根についてはオペランドは0以上でなければならない（虚数になると困るので）． プラス ゼロ（+0）の平方根は+0（普通の数学の定義どおり）， マイナス ゼロ（-0）の平方根は-0をになると定義されている． ［プラス ゼロ・マイナス ゼロについてはNaNやInfなどの特殊な値を参照．］
PowerPCの命令群の中にはIEEE754-1985が定義している演算のほかに，2種類の演算が存在している．
| Multiply-Add |
| Reciprocal Estimate |