Mach

/マーク/ いわゆる音速の意味の“マッハ”．

オーストリア（チェコ生まれなんだけど，17歳のときにウィーンに移住）の 物理学者Ernst Mach（エルンスト マッハ，1838〜1916年）の名前に由来している． そのため，日本語ではドイツ語読みの“マッハ”を採用している．

• Wikipedia英語版で物理学者Ernst Machの記事を読む． マッハの研究成果は，アインシュタインの相対性理論の構想に影響を与えたらしく， アインシュタイン自身が “相対性理論の先駆者”（forerunner of Theory of relativity）と呼んでるらしい（偉い人だったんだね）．
• Wikipedia日本語版で物理学者エルンスト マッハの記事を読む ． 日本語版は説明がさみしい…

英語では Mach numberといったりするときもあるようだけど（Oxford）， 基本的には日本語と同じく“Mach 1”（マーク ワン）という言い方でOK．

Machカーネル

ところで，“Machカーネル”（Machマイクロカーネル）を何と読むべきかなんだけど…
これは，マイクロカーネルの略と，マッハのマークをかけたシャレだと思ってるんだけど， 日本語ではマッハ（音速）はマーク（またはマック）ではなくマッハなので， マークカーネル（またはマックカーネル）と読むべきなのか， シャレを生かしてマッハカーネルと読む（訳す）べきなのか，ちょっと悩ましい． マークカーネル（またはマックカーネル）といってしまったら， 英語のほうには含まれてる“マッハで（軽快に動作する）カーネル”という含みがなくなっちゃうんだもん． さ らにMac OS XはMachマイクロカーネルを採用してるんだけど， こうなってくると，英語のMachカーネルはますます面白く多重の意味がでてくるんだけど， 日本語でこの含みを伝えるのはさらに難しくなってしまう…．

• IT用語辞典e-WordsでMachマイクロカーネルの解説を読んでみる ．
• Wikipedia日本語版でMachマイクロカーネルの説明を読んでみる ． ほんとはMUCK（Multiproceesor Universal Communication Kernelの略）だったんだけど， イタリア人の学生がMachと聞き間違えたのがきっかけでMachカーネルと呼ばれだしたという逸話が紹介されている． この聞き間違いが“ツボ”にはまっちゃったんだろうなぁ． この記事によると“マーク カーネル”と読むのがよさそうとのことだ．