MSネットワークについての基礎知識

SMB/CIFS,NetBIOS,MSネットワーク

プロトコルとしては,SMB(Server Message Block)またはCIFS(Common Internet File System)と呼ばれるプロトコルを使用する. SMB/CIFSはWindowsのサービス名から“NetBIOS”と呼ぶこともある. SMB/CIFSを使用したネットワークを通称“Microsoftネットワーク”“MSネットワーク”と呼ぶ(MSNじゃないヨ). [CIFSはSMBを拡張して仕様を公開したもので,本来はCIFSという語を使うのが正確なんだろうけども,SambaとSMBがゴロがよくてわかりやすいので,この文書内ではSMBと表記する.]

MSネットワークでは,“ネットワーク環境のプラグ&プレイ”が基本設計になっている. すなわち,端末をネットワークに物理的に接続するだけで,あとは特に何もしなくてもネットワークが使えるようになっていることを目指している. したがって,特に何もしていなくても エクスプローラで“ネットワーク全体 > Microsoft Windows Network”を見るとネットワーク内の他の端末の名前が見えたり (しかも電源を切った端末はちゃんとリストからも消滅する), “マイ ネットワーク”を開くと公開されている共有フォルダがズラズラっと表示されたりする. これらの仕組みについては後述するが,ここでは“ネットワーク環境のプラグ&プレイ”を目指しているんだということを覚えておこう.

MSネットワークのレイヤ構造

MSネットワークは,イーサネット(か何か)の物理レイヤの上に,TCP/IP,その上にNetBIOSが乗っかっているという構造になっている.

MSネットワーク クライアント
NetBIOS
NetBEUI TCP/IP IPX/SPX
イーサネット

TCP/IPの部分は,古くはNetBEUIとIPX/SPX(通称Netware)というプロトコルもあったのだけど,現在では絶滅してしまっているので, 現実的には,イーサネット→TCP/IP→NetBIOSという3層になってるんだと思っておけばよさそう. [NetBIOS,NetBEUI,IPX/SPXの詳細


はたいたかし
2004-03-01
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