メールが分割されてしまう（emacs/tm）

Emacs/cmailを使っている環境で，メールに大きなファイルをMIME添付しようとすると， 複数のメールに分割されて送信されてしまう場合があります． たいていのメールソフトは分割されたメールが届くと自動的につなぎあわせてくれるので問題にならないことが多いのですが， メールを送信する相手がどんなメー ルソフトを使っているか分からない場合には少し心配になります．

この文書では，Emacs/cmailを使っている環境でメールが分割されてしまう原因と， 分割されないようにするにはどうしたらよいのかを説明します．

大きなファイルを添付したために，分割されてしまったメッセージは，cmailを使って見ると次のように見えます （どのように表示されるかはメールソフトによってまちまちです． ソフトによっては自動的につなぎあわされて表示されるため分割されていたことが全く分からないようになっている場合もあります）．

Content-Type: message/partial; id="Tue_Jan_18_11:07:00_2000@beta";
  number=1; total=6

[[ This is message/partial style split message. ]]
[[ Please press `v' key in this buffer          ]]
[[ or click here by mouse button-2              ]]

原因

cmailで送信したメールが分割されてしまうのは， MIME関係の処理を担当しているモジュールであるtmが「大きいメッセージを分割する」という設定になっているのが原因です． 具体的には /usr/local/share/emacs20/site-lisp/tm/tm-edit.el のmime-editor/split-messageのデフォルト値がt になっているということです（下記の部分）．

(defvar mime-editor/split-message t
    "*Split large message if it is non-nil. [tm-edit.el]")

分割しないようにするには

.emacsに次の1行を書いておくと，大きなファイルを添付してもメッセージが分割されなくなります．

(setq mime-editor/split-message nil)

備考

• 分割されたメッセージを復元する機能がついていないメールソフトで， 分割メッセージを受け取ってしまった場合は，手動で（エディタなどで）メッセージをつなぎあわせることで復元できます．