1958年,バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)がつくった“バンク・アメリカード”が母体になっている [東洋経済2006.6.10参照]. なので,Bank of AmericaのATMカードはVISAブランドで発行されている(※).
※アメリカのATMカードは,機能としては日本の銀行のキャッシュカードに相当するものなのだけど,取引の仕組みは少し違っている. 日本のキャッシュカードの場合,銀行が直接発行しているが, アメリカのATMカードは, VISAやMasterCardなどのカード会社が発行していて, ATMカードと銀行口座をリンクすることでキャッシュカードとして機能しているという形態になっている. そのため,ATMカードの表面にかいてある番号は口座番号とは関係のない番号になっているし, ATMカードには銀行名以外に必ずカード発行会社のブランドロゴ(たいていVISAかMasterCard)が入っている. つまり,日本のキャッシュカードは顧客と銀行が直接やりとりしている感じなのに対し, アメリカのATMカードは, 顧客−カード会社−銀行という感じで間にカード会社が挟まっている点が異なる.
# | ブランド | 枚数(約) |
---|---|---|
1 | VISA | 15 億枚 |
2 | 銀聰(中国銀聰) | 9.6億枚 |
3 | MasterCard | 7 億枚 |
N/A | JCB | 0.6億枚 |
2位の銀聰カードというのは耳慣れないけど, 中国銀聰という中国で銀行間の資金決済ネットワークを運営する会社らしい. 中国,香港,マカオなど中国およびその周辺が地盤のようだから, 実はJCBとかと同様のローカルブランドなんだろうけど,それでも2位になってしまうのが中国のこわいところ….
各カードブランドの発行数については以下の資料を参考にした.