クォートされたMIMEヘッダについて

RFCに厳密に基づいているメールソフトの場合, ヘッダ部のうちダブルクォート(")で囲まれた部分はデコードしません. がっ,一部のメールソフトは

From: "はたいたかし"<name@xyz.domain.ne.jp>

のような間違ったヘッダを生成するようです(話の都合上,日本語がそのままになっていますが, 実際には日本語の部分はMIMEエンコードされていると思ってください). このようなヘッダーをRFCに厳密にしたがっているメールソフトを使って読むと, ダブルクォートで囲まれた部分がデコードされないので,

From: "はたいたかし"<name@xyz.domain.ne.jp>

のように表示されてしまいます. これはRFCでクォートされている部分はそのままにする(デコードの対象としない)というルールになっているためで, このメールソフトの動作は正しいです. が,実は,非常にポピュラーなメールソフトがこの間違ったヘッダをつくってしまうため, いくら正しいとはいっても,そのままでは不便すぎます. たいていのメールソフトがオプションでクォートされたMIMEヘッダもデコードできるようになっていますので, マニュアルを調べてみてください.


Takashi HATAI
Mar. 05, 2000.