Emacs/cmailを使っている環境で,メールに大きなファイルをMIME添付しようとすると, 複数のメールに分割されて送信されてしまう場合があります. たいていのメールソフトは分割されたメールが届くと自動的につなぎあわせてくれるので問題にならないことが多いのですが, メールを送信する相手がどんなメールソフトを使っているか分からない場合には少し心配になります.
この文書では,Emacs/cmailを使っている環境でメールが分割されてしまう原因と, 分割されないようにするにはどうしたらよいのかを説明します.
大きなファイルを添付したために,分割されてしまったメッセージは, cmailを使って見ると次のように見えます(どのように表示されるかはメールソフトによってまちまちです. ソフトによっては自動的につなぎあわされて表示されるため分割されていたことが全く分からないようになっている場合もあります).
Content-Type: message/partial; id="Mon_Mar_20_11:07:00_2000@world"; number=1; total=6 [[ This is message/partial style split message. ]] [[ Please press `v' key in this buffer ]] [[ or click here by mouse button-2 ]]
送信メールが分割されてしまうのは,MIME関係の処理を担当しているモジュールSEMIが
「大きいメッセージを送信するときは分割してから送信する」という設定になっているのが原因です
(具体的には
/usr/share/emacs/site-lisp/semi/mime-edit.el
の中で,
mime-edit-split-message
の値がt
に設定されていることが原因).
.emacs
に次の1行を書いておくと,大きなファイルを添付してもメッセージが分割されなくなります.
(setq mime-edit-split-message nil)
tm
を使っている古いシステムの場合の対処法については,
メールが分割されてしまう(emacs/tm)を参照してください.