Tera Term 設定メモ

推奨設定

[Host] エントリーをわかりやすくする

末尾に /w オプションを指定して わかりやすい表示名を記述しておくと便利になる．例えば下記の例ではルーターに接続するための [Hosts] エントリーに「Router」という表示名をつけている．

[Hosts] Host1=root@192.167.0.1 /passwd=password /L=C:\Users\hatai\teraterm.log /w=Router ; Title format ; format ID: 5(000101) <title> - <host/port> VT/TEK ; format ID: 13(001101) <host/port> - <title> VT/TEK ; format ID: 29(011101) <host:tcpport/port> - <title> VT/TEK ; format ID: 45(101101) <host/port:baud> - <title> VT/TEK ; format ID: 61(111101) <host:tcpport/port:baud> - <title> VT/TEK ;TitleFormat=13 TitleFormat=5 ; Accept remote-controlled window title changing (off/overwrite/ahead/last) ;AcceptTitleChangeRequest=overwrite AcceptTitleChangeRequest=off

[Hosts] エントリー記述例

• Tera Term 起動直後の接続先を選ぶ画面で，[Host] エントリーの文字数が長すぎてテキスト ボックスに収まらない場合，末尾側が表示されるので /w は末尾に記述するのがよい．ほとんど すべての場合で長すぎて末尾だけが表示される状態になるはずなので，常に末尾に記述しておくのが正解．
• /w オプションで指定した文字列をウィンドウ タイトルに表示させることもできる（というか /w は名称からいって本来そういう用途が想定されているはず）．こうすることで，複数のターミナルを開いたときに操作すべき端末の取り違えるミスを減少できる…かも知れない． /w オプションで指定した文字列をタイトル行に表示させるには，TitleFormat で format ID: 5 や 13 などの <title> を含むものを指定し，AcceptTitleChangeRequest を off にする．AcceptTitleChangeRequest が overwrite になっていると，/w が期待通りの動作にならない（ /w で指定したタイトルが表示されず，ターミナル内で cd などを行うたびに user@hostname:~ - 192.167.0.1 VT のようにカレント ディレクトリの情報等に書き換わってしまう）．

接続先ホストを固定する

接続先ホストの履歴 HistoryList を off にしておくと，[Hosts] の内容が上書きされなくなる．デフォルトでは on になっているため，[Hosts] に登録されていないホストに接続すると覚えられてしまうし，最後にアクセスしたホストが先頭に表示されるようになってしまう． [Hosts] を自分で きっちり記述して，常に一定になるようにしたい場合は off にしておくとよい．

; History list of hosts HistoryList=on
HistoryList

AutoWinClose

接続先から切断された場合に自動でウィンドウを閉じる設定 AutoWinClose を off にしておく方がよいかもしれない．切断された際に，最後に切断された理由（接続先がシャットダウンなど）が表示されている場合があり，内容を確認してから手動でウィンドウを閉じたい場合は off がよい．ただし，明示的に exit などした場合にもウィンドウは閉じない状態になるため，どちらがよいかは微妙なところ．

基本的には /L オプションを指定して，常にログをとっておくのがよい．ログをとっていれば，AutoWinClose を off にする必要はない．

; Auto window closing option (on/off) AutoWinClose=on
AutoWinClose

操作ログ採取（ /L オプション）

Host1=root@192.168.0.1 /passwd=password /L=C:\Users\hatai\Documents\&h_%Y%m%d_%H%M%S.log /w=PetName


; Default Log file name. You can specify strftime format to here.
;LogDefaultName=teraterm.log
LogDefaultName=teraterm_&h_%Y%m%d_%H%M%S.log
; Default path to save the log file.
;LogDefaultPath=
LogDefaultPath=C:\Users\10381961\Documents
; Auto start logging with default log file name.
;LogAutoStart=off
LogAutoStart=on

• /L オプションは常に指定しておくのがよいと思われる．ただし，書き込み権限がない個所（C:\Program Files (x86)\teraterm の下など）を指定していると，特にエラーも出ずに書き込みもできていないという状態になるようなので，いざ，操作ログを見たいという場面でログがでてなくて泣ける．必ず，/L=C:\Users\hatai\Documents\teraterm.log のように，確実に書き込めるパスを指定しておくこと．
• ログは追記形式で，接続先からの応答，自分の入力したコマンドの両方が記録される． vi などでファイル編集を行った場合もファイル内容が記録されていたり，エディタを Ctrl + Z でバックグラウンドジョブにしてコンソールに下りたりしたことも記録されるので，あとで作業内容を見直したい場合などに有用と思われる．特に，何かやっちゃったんだけど，何をやったのか自分でも覚えてない…みたいなケースに役立つかも．
• /L オプションつきで起動するとバックグラウンドに「Tera Term: ログ」というダイアログがでるが，これを閉じてはいけない．閉じるとログ採取が止まってしまう．
• /L オプションは，必ずファイル名を指定する必要がある．ファイル名を指定せずに単に /L としても特にエラーは出ないが，ログファイルも記録されない．パスを間違えて書き込みできないディレクトリを指定しまった場合なども，特にエラーはでず，ログファイルが記録されていないという動作に成るため，要注意．
• ログファイル名を固定にする（例えばデフォルトの teraterm.log のままにする）のは好ましくないかもしれない．Tera Term を複数枚開いて作業したいときに，2枚目以降の Tera　Term がログファイルを開けなくなる（ログファイルを開けないだけでターミナルとしては利用はできるのだけどログがとられない）．ホストごとにログファイル名をわける場合も，同様に同じホストに対して Tera Term を複数枚開きたいときに困る．

References

• Tera Term Home Page
• Tera Term Pro コマンドライン
  • コマンドラインTTERMPROでTeraTermを操作する際のオプションの詳細
  • コマンドライン向けに書かれているが，多くのオプションがGUIでTeraTermを使用する場合のTERATERM.INIの[Hosts]の設定としても流用できる．
• Tera Term 設定ファイル
• Tera Term 設定ファイルの全項目一覧
• Tera Term プロジェクト
• teratermの設定でログファイル名に日付とホスト名を自動で追加されるようにする (2014-05-18)
  • 書式が書いてある…が，まぁ，有用かといえば，どうでもよさそうかもだけど．

調査に使った Tera Term のリビジョンは下記の通り．
Tera Term Version 4.89 (SVN# 6182) includes Oniguruma 5.9.6, Tera Term Pro 2.3 + IPv6 0.81 (Mar. 10, 1998)