/etc/issue
使用中の環境のディストリビューションおよびバージョンを調べたい場合,/etc/issueを参照するのがよい(他のファイルにも似たような情報が書かれている場合があるがDebian/Red Hat双方で共通して使えるので便利).
$ cat /etc/issue
Ubuntu 15.10 \n \l
$ cat /etc/debian_version
jessie/sid
ディストリビューション情報が記録されるファイル
Debian系
| /etc/debian_version
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/etc/issue
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Red Hat系
| /etc/system-release
| /etc/system-release は /etc/redhat-release などへのシンボリック リンク.
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/etc/redhat-release
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/etc/fedora-release
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/etc/SuSE-release
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/etc/issue
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備考
- Red Hat系は“redhat”という字面を使えるのはRed Hat社だけなので,/etc/*-releaseに いろいろバリエーションがある.例えばFedoraだとfedora-release,SuSEだとSuSE-releaseになるとか.まぁ,しかし,ファイル一覧を眺めれば どのファイルがredhat-release相当かはわかるはず.
- /etc/system-release は /etc/redhat-release などへのシンボリック リンクになっている.実体は /etc/redhat-release などのディストリビューション名を含んだファイル名のファイルなのだけど,redhatという字面が使いづらいのでディストリビューションごとに,fedora-releaseとかSuSE-releaseなどのバリエーションができていて,これまた使いづらいので,みなさん /etc/system-release からシンボリック リンクはっておきましょう…ということになったのかも.
- /etc/issue は本来ターミナルを接続してきたユーザーに出すウェルカム メッセージを書いておく場所なので目的外利用.ほぼ すべてのディストリビューションでディストリビューション名やバージョンを表示する慣習になっていることを利用した調べ方で,目視で利用するなら,Red Hat系,Debian系で共通なのが便利かもしれない.
- ただ,システム管理者がメッセージを書き換えている可能性もなくはない….
- ディストリビューション名やバージョン(特にバージョン)を教えてしまうのが,わざわざ脆弱性についての情報を与えてしまうことにつながることから,何も出さないようにしておく流儀もある.ただ,何も出さない場合でも /etc/issue 自体は書いてあって,inet.dの起動コマンドでメッセージ出力を抑止することが多い.
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はたいたかし
2016-03-08