BRMS (Business Rules Management System)
ビジネス ルール管理システム(Business Rules Management System, BRMS).
- 非常に大雑把な話をすると,業務アプリケーションというのは,“if 《条件》 then 《アクション》”の羅列で制御されている(というか制御できる…可能性が高い).
- 《条件》は,法改正や経営環境の動向などの影響で変化しやすい.例えば,保険やクレジットであれば,約款を修正するたびに,ある業務を実行するかどうかを制御する条件が書きかわることは容易に想像がつくだろう.ネット上の無料サービスでさえも,かなり頻繁に定款・利用規約等の変更のお知らせがくるのは ご存知のとおり.
- 《アクション》も,いくつかのパターンを あらかじめ定義しておき,状況にあわせて どれを実行するかを選べると便利である.[注 こちらはアクションの内容そのものではなく,どれを呼び出すかというアクション名を書きかえるイメージ.]
- 従来は法律や約款など現実世界のビジネス ルールがかわるたびにプログラムを修正して対応していた.BRMS では《条件》の部分を“ビジネス規則管理システム(Business Rules Management System, BRMS)”と呼ばれる知識ベースで集中的に外部管理し,プログラムは“規則Xが成り立っているか?”と BRMS に問いあわせるだけにすることで,プログラムの改修をしなくてよいようにしようという発想でつくられている.
- BRMS は,社内の大量の業務について,各々どういう条件がなりたったときに実行されるのかを一元管理する意味でも有用である.BRMS がない場合,各システム・各アプリケーション プログラムの仕様書を参照するなど,原始的な方法で調べることになるし,そもそも,統括する部署も,どんな《アクション》があるのかも,わかってないのが普通だろう.
代表的な BRMS には以下のようなものがある.
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はたいたかし
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2014-08-08