digit

指.

数字のことをディジット(digit)と呼ぶのは,いわゆる指折り数えることに由来していて,本来の意味はあくまで「指」.さらに,本来 digit は数字は数字でもアラビア数字のことを意味していて,ゆえに「2」は digit だけど「two」は digit ではないし,厳密にいえば「0」はアラビア数字ではないため,digit に含めないときもある.

ディジットは動物学(Zoology)で「指」を意味する正式な用語. もちろん普通の用語はフィンガー(finger)なんだけど,英語ではfinger は正しくは手の指でかつ親指を含めないため,finger = 指という解釈は成り立たないときもある. 英語では,厳密には,手の親指を thumb, 手の親指以外の指を finger, 足の指を toe という. ただし,日常会話では当然あいまいな使い方をしていて finger が親指を含む意味で使われていたり,足の finger という言い方もOKだ.

以下の資料に指にまつわる色々な話が詳しく解説されている.

関連語

単語 意味
limb /リム/ 動物(人間も含む)の腕,脚,ひれ,鳥の翼などのこと.
rim リム.縁(ふち),へり,枠,縁どり(ふちどり). 日本語でも「自転車のリム」(車輪のタイヤをはめる金属の輪っか部分のこと)のように使っている.
pacific rim 環太平洋(地域).
spectacle rims メガネの縁(ふち).
rim of a cup カップの縁.
toes 足の指(親指 big toe 含む).
big toe 足の親指.
ball (ball of the foot) 足の親指の付け根にある大きな丸い骨の部分.
arch 土ふまず.
instep 足の甲.日本人からすると,甲と足裏のどっちが in/out なのか判然としないのだけど,英語圏の人的には地面についている足の裏(sole)の方が out, 地面についていない甲側が in らしい.靴の地面につく最外のゴムを outsole というので,その対比として instep は,まぁ,そうなのかも.
手の甲は back. こちらも手のひら(palm)側が表,甲側が裏(back)という感覚らしい.ちなみに「表(おもて)」は face. これは日本語の「おもて」も「面」つまり「顔」と同義であることを考えると同じ発想といえそう.
カメ(tortoise, turtle)の甲・甲羅は shell.
gauntlet 剣道などで手にはめる防具(こて).ただし,現代の剣道のコテは防具ではなくやわらかいクッションのようなものなので glove と呼ぶのが適切.
Achilles heel アキレスのかかと.
Achilles tendon アキレス腱.