doodlebug
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アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫
larva of an ant lion).
- doodle は話や考えごとをしながらイタズラ書きをすること・イタズラ書きを指す語.
- アリジゴクが doodlebug と呼ばれるのは砂地にいたずら書きをしてるような跡を残すことから.どんな跡かは Antlion の写真参照.
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V-1 Flying Bomb(第2次世界大戦でドイツが使ったミサイル)のイギリス側でのニックネーム.
世界ではじめてのミサイルでジャイロスコープと高度計で適切な方向・高度を飛行することができた.
- V-1 が doodlebug と呼ばれたのはパルスジェットエンジンの独特の音に由来. 本来は小型のガソリンエンジン付きのハンググライダーで Flying Doodle Bug と呼ばれていたものがあり,そのエンジン音と似ていたため. もとになった小型エンジン付きハンググライダーは「ウスバカゲロウ」からとられたニックネームだと思われるが,小型エンジンをぶん回して低空で飛ぶためエンジン音が印象的で V-1 のパルス音を聞いたときに連想されることになったのだと思われる. ただ,ウスバカゲロウ(成虫 imago, adult)は正確には Antlion で,Doodlebug は幼虫(larva)なんだけどなぁ. [注 V-1 が doodlebug と呼ばれるようになった由来は National Geographic の特集の説明と日本語版ウィキペディアの説明がちがっているので諸説あるのかも.日本語版ウィキペディアでは doodlebug と呼ばれることもあるコガネムシの一種(の羽音)が由来としている.]
- 後継の V-2 ロケットは世界ではじめて大気圏外まで届く兵器になった. V-2 はロンドンに 1400 も撃ち込まれて,とても有名になったけど非常に高価(V-2は4発で爆撃機1機分くらいのコスト)で効果も微妙で残念兵器なのでは?というウワサもある. V-2 による爆撃で死んだ人より V-2 を作るために強制労働で死んだ人の方が断然多い(なんと1万人).一方安価な V-1 は兵器としてはわりと優秀.
- 現在は誘導のあるものをミサイル,ないものをロケットと呼んでいることが多いが当時は用語が確定していなかったため 飛行爆弾(flying bomb),ミサイル,ロケットなど呼び方が一定していない.日本語では V-1 ミサイル,V-2 ロケットと呼ばれることが多い. V-2の方がロケットと呼ばれているのは大気圏外に突入する特徴を強調したためだと思われる. 現在の用語ではどちらもミサイル(V-1は巡航ミサイル,V-2は弾道ミサイル).
- 水や地中の石油・鉱石などを探すダウジング(dowsing)で使う謎の棒・杖など. 日本では L 字型の針金がよく使われているが,ヨーロッパではいろんな形のものがある.もちろんこんな棒で水源や石油が見つかるなんて科学的な根拠は一切ない(unscientific devices).
関連語
単語 | 意味 |
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doodle | 話や考えごとをしながらいたずら書きをする.いたずら書き. |
larva | 幼虫.幼生. 昆虫などで,タマゴ → 幼虫(larva) → サナギ(pupa) → 成虫(adult, imago)と変態(metamorphose)するものの幼虫のほか,おたまじゃくしなど幼生も larva と呼ぶ. |
pupa | サナギ. |