journal

本来は新聞みたいに毎日発行される刊行物を意味する語だった. 現在では, 業務日誌みたいなものや,日記,会議のメモとかもジャーナルと呼んだりする. イギリスでは国会(Parliament)議事録のことを“the Journals”と呼ぶらしい. 例えば,人気のある本などにはハードカバーやペーパーバック版のほかに, ジャーナル バージョンというのも出ていることが多くて, これは本を日々読み進めていくうちに思いついたこととか感想とかをメモできるように余白がもうけてあるようなもののことをいう. 毎日少しずつ読み進めて感想とかメモを書き込むというのは, もともと聖書を毎日読む習慣をつけようという活動からきているので,キリスト教関連の書籍に多いスタイル.

簿記(bookkeeping)の用語では, 日記帳(絵日記とかの日記ではなくて日々のお金のやりとりを書き込んでおく帳簿のこと)・仕分帳のことをジャーナルと呼ぶ. データベース用語のジャーナルはこの意味からきてるだろうと思う.

新聞.ウォールストリート ジャーナルとかいうときのジャーナル.語源的にはこの用法がいちばん正しい. 日本語ではジャーナルといったら,ほとんど間違いなく学会の会報誌や専門性の高い雑誌のことを指しているけど,英語でも現在では第一義はこの意味になっている.

“日々の”(daily),“日中の・昼行性の”という意味で使われる“diurnal”/ダイアーナル/という語は,ジャーナルと同じ語源から分化しているらしい. 日中のの意味の“diurnal”の対義語は“nocturnal”/ノクターナル/(夜の・夜行性の).ノクターン(nocturne)のノクターナル.

関連語

単語 意味
daily 日々の.
diurnal 日中の・昼行性の.
nocturnal /ノクターナル/ 夜の・夜行性の.
nocturne ノクターン(夜想曲).

はたいたかし
2006-07-30
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