ページの横幅の対応は けっこう悩ましい状態になっています. Webページの本来の考え方では,ページ側では 余計な指定はせずに,各端末の事情を知っているユーザーエージェント(ブラウザ)側で適切に画面を描画してもらう "liquid design"(電子書籍の用語だと「リフロー可能なデザイン」)が理想なのだけど,実際には横幅を指定していないと22インチのディスプレイに ものすごい長い1行が表示されるといった問題(?)があってウケが悪かったりします.[22インチのディスプレイで全画面表示すれば あたりまえのことだし,ブラウザとしてもユーザーが全画面で見たいといっているのだから,最大の横幅にしたいんだろうと解釈するしかなく,これは仕方のないところ… できればユーザー側でブラウザの横幅を適切に調整してもらいたいものだけど,なぜか全画面表示が好きな人がいて,そうもいかないらしい….]
大きすぎる画面対策のために横幅を固定すると,今度は小さい画面の人が横スクロールしながら見なければならなくなってしまうので,body の max-width (ブラウザの横幅が指定された値まではブラウザの横幅にあわせて折り返し,指定された最大値を超えると最大値で折り返し)を指定して「大きすぎるブラウザ ウインドウ」に対応しようと考えるのだけど,これが また悩ましい. というのが,例によって例のごとく Internet Explorer が body に対する max-width に対応していないんです.
現時点で,Web ページの横幅設計・指定方法を考える上では下記のような考慮ポイントがありそう.
<meta name="viewport" content="width=device-width">
[6]<meta name="viewport" content="width=800">
[5][1] | Mozilla Developer Network > max-width body { max-width: 40em; } とする例が載っている. |
[2] | Webサイトの横幅まとめ (2013-11-17) 様々なサイトの横幅が一覧できる. 2013-11-17時点のデータでは最小は警視庁の 720px,最大は flickr の 1332px.モードは 950 〜 980px あたりのよう.Yahoo! JAPAN を はじめ,プロバイダー勢は ほぼ 950px を採用している. |
[3] | Google: webページの横幅 |
[4] | 上級 CSS レイアウト講座 max-width/min-width で指定するレイアウト IE6以前でmax-widthが効かない問題の対策方法の例(IE用の独自拡張スクリプトを使う例)が載っている. |
[5] | iPhone 対応 Web サイト構築入門(前編) 6/7 |
[6] | はじめてスマートフォン専用ページを作成する際に知っておきたいポイント |
[7] | iPhone 対応 Web サイト構築入門(前編) iPhone用アイコンの話がでてる. |
[8] | 90秒で理解するiPhone JavaScript |
[9] | スマホアプリはHTML5/jQuery Mobileとネイティブのどっちがいいの? |
[10] | jQuery Mobileでサクッと作るスマートフォン向けWebアプリの基本 |
[11] | Webサイトの横幅まとめ (2014-07-23) |