ウルシ類(かぶれる植物)

ウルシの類は下記2つの成分が原因になり,かぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)が起きる.

アレルギー症状なので次のような特徴がある.

見分け方

よく似た無害の木が多く存在するため見分けるのは難しい. ゆえに無害なものも含めて似た感じの植物すべて回避するしかなさそう(正確に見分けられる人はこのページを見てないはずですもんね).

ウルシの類には木とツル植物の2種類がある。

ヤマウルシ ヤマウルシ
ウルシ(ヤマウルシ)紅葉
lacquer tree
2022-10-02 恵那山
ウルシ(ヤマウルシ)紅葉
2022-10-16 越後駒ヶ岳(新潟県魚沼市)
若木は鋸歯(葉のフチのギザギザ)がある[3].成長すると丸い葉になる.
ヤマハゼ
ハゼノキ(ヤマハゼ)若葉
wax tree
2024-05-03 広島市植物公園
ツタウルシ(紅葉混じり) ツタウルシ(観光地・警告看板あり)
ツタウルシ紅葉混じり
poison ivy
2022-09-25 笹ヶ峰キャンプ場(火打山・妙高山登山口@新潟県妙高市)
ツタウルシ
2022-07-30 支笏湖ビジターセンター(北海道千歳市)
ツタウルシは判別が非常に難しい上にとてもかぶれやすいため,人が多い観光地に出現するとこのような警告が掲示されることもある. 処理しようとして引きちぎったりすると樹液が飛び散るため危険.
ツタウルシはこの写真の例のように低木や雑草に入り混じって潜んでいるため慣れている人でも簡単には見つけられない場合も多い.
ツタウルシとツタの葉の比較
ツタウルシ(上)と普通のツタ(下)の葉の比較
ツタウルシは丸い葉が3枚ずつセットになって生えている.通常のツタはハート型の葉が1枚ずつ.

ウルシ類に似ている植物

ウルシ,ハゼノキの類の特徴のひとつが「羽状複葉」なんだけど,羽状複葉自体はめずらしいものではなく,いろんな無害な木が同じ特徴をもっている.羽状複葉の木には下記のようなものがある.

撮影 2024-06-04 秋吉台
ウルシと似た羽状複葉の木は無数にあって,ほとんどは無害なもの. 例えばこの写真はウルシではないのだけど,これを見て一発でウルシではないとわかるようになったらナカナカの手だれ.

Links

[1] Wikipedia - ヤマウルシ
[2] 植木ペディア - ヤマウルシ
[3] 松江の花図鑑 - ヤマウルシ(山漆)
[4] YAMA HACK - 触れるだけでかゆ~い危険植物!「ウルシ」の生態・対処法・応急処置について (2022-08-31)
[5] 樹木図鑑 羽状複葉
[6] 松江の花図鑑 - 羽状複葉の樹木
[7] 木を探す