sovereign

/サバラン/(発音注意[ソブリンじゃないよ])

君主・専制君主(king,queen,emperor,empressのこと).主権者・統治者.封建体制下における君主階級を指す語.

ソブリン債(sovereign bond)=政府や政府機関が発行する債券のこと. 代表的なものに国債がある. 投資信託の銘柄に“グローバル ソブリン”のようなものがあるが,これは各国の国債を組み合わせて運用する信託という意味でつけられている名称.

イギリスの階級制度

イギリスの身分制度は大きく分けて, 王族(sovereign /ソバラン/),貴族(lords),平民(commons)の3つに別れる.

lord

領主.貴族階級(nobility)のうち, 公爵(duke)・侯爵(marquess,marquis)・伯爵(earl,count)・子爵(viscount)・男爵(baron)および相応の階級にいる人やその奥さんのことをLoadと称するみたい. 要するに古い時代のイギリスには“領主階級”みたいな階級があって,その階級に属する方々をLoadと呼んでいたみたい. イメージとしては,ソブリン>ロード>コモンズかな.

高←        階級        →低
イギリス duke /デューク/ marquess /マークイス/ earl /アール/ viscount /バイカウント/ baron /バロン/
イギリス以外 duke marquis count (以下ははっきりしない)

Oxfordによると,dukeというのは“小さな独立した州・地方の統治者”のような説明になっているし, viscountから派生したviscountyも“特定のviscountの統治下にある土地”のような説明になっていることから, いずれにしてもこれらの諸侯はみなさん領主(地方領主)みたい. イギリスの貴族(noble)の中ではbaronが最下位. Oxfordの説明では,もともとはソブリンから土地を与えられている人のことをバロンと呼んでいて,そこから少しずつ上位の階級ができてきたという流れのようだ.

世界史でときどき,ビスコンティさんという名前の人がでてくるときがあるけど(特にイタリアの名門ビスコンティ家が有名),この家はもともとviscount階級だったみたい. 人名のときはビスコンティと読むのだけど,英単語のviscountはバイカウントと読むのだよね…不思議なんだけども.もともと外来語なのかな.

dukedom 公国・公爵領(duchy). ただし,日本語で○○公国という名前になっているものはdukedomではなくて, Principalityの訳のことが多い. 例えば,モナコ公国(Principality of Monaco)とかシーランド公国(Principality of Sealand)とか.

関連語

単語意味
monarch
anarch 謀反の首領.
anarchy 無政府状態. 統治体制が存在しない状態. 普通 無秩序で混乱した状態のことを差すのだけど,アナーキズム(無政府主義)といった場合, 権力を否定し,自立した市民が自分たちのコミュニティーを自治をする完全な自由社会をめざすという崇高な理想のことを指しているので, あながちアナーキー(無政府状態)→混沌ともいえないかも.
the House of Lords 上院(貴族院).
アメリカの上院・下院は“Senate”“House of Representatives”,一般には“Upper House”“Lower House”でも通じる. 日本も衆議院は“House of Representatives”.
the House of Commons 下院(衆議院).
the House of Councilors 日本の参議院は“the House of Councilors”と称している.
the Commons 平民・平民階級.
dynasty /ダイナスティ/ 王朝.
dynast /ダイナスト/ 王,君主.
tycoon /タイクーン/ 大君,将軍. 大物,実力者,ボス. 日本語の“大君”(たいくん)が英語になったもの. マイクロソフトのXbox用ゲームソフトに“Microsoft Zoo Tycoon”という動物園経営シミュレーションソフトがある.

はたいたかし
2007-02-26

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