SAML (Security Assertion Markup Language)
認証情報を表現するための XML 仕様
HTTP or SOAP で認証情報を交換する SAML protocol で交換される.
一度認証したあとは,バックエンドになっている多数のサービスでは認証の必要をなくす,single sign-on (SSO) を実現することを狙ったもの.
以下,その他の認証関連のキーワード…
Basic認証(基本認証)
HTTP で定義される認証方式のひとつ.
ユーザー名とパスワードの組をコロン(:)でつないで Base64 エンコードして送信する.
簡単に盗聴できてしまうのが問題.
盗聴を防ぐため ユーザー名とパスワードを MD5 でハッシュ化してから送る Digest 認証とよばれる方式が考案された[7].…が,現在のところ,Digest 認証をサポートしているブラウザは ほぼないと思ってよい状態らしい[6]. Digest 認証ではサーバーが返してくる
nonce
と呼ばれる短時間だけ有効なハッシュ化用ワンタイム文字列(パスワードのようなもの)を利用してユーザー名・パスワードを難読化し,盗聴を難しくしている.
ほぼすべての Web ブラウザ/サーバーがサポートしているため普及率が高い.
サーバーは認証が必要なページへのアクセスを受けると,いったん 401 レスポンスコードを返す.ブラウザは 401 が返ってくると,ユーザーに realm(認証領域=サイトやページなどの情報)とともに,ユーザー名・パスワードの入力を求めるダイアログを表示する.
Apache では,.htaccess をおいたディレクトリ以下にパスワード制限がかかる.
Kerberos 認証
ネットワーク認証方式のひとつ. single sign-on を可能にする.
MIT の Athena プロジェクトが開発.
Microsoft Active Directory の推奨認証機構になっている.Mac OS X でも採用されている.
認証情報を一元管理する KDC (Key Distribution Center) サーバー
下記のサーバーの役割ももつのがふつうかも.
ユーザーからの認証を受け付ける Authentication Server
各サーバーを利用するためのチケットを発行する Ticket Granting Server
認証が成功するとチケットが発行され,そのチケットを各サーバーに提出するとアクセスが許可される.
RADIUS
ダイアルアップの PPP や,PPPoE で使われる認証システム.
大手プロバイダーなどで,全国にアクセスポイントがおかれているにもかかわらず,どこにアクセスしても同一のアカウント&パスワードでログインできるのは,中央で認証情報を一元管理している RADIUS サーバーがおかれているから.
Links
[1]
e-Words: SAML
[2]
Wikipedia.ja: Security Assertion Markup Language
[3]
Wikipedia.ja: OAuth
[4]
Wikipedia.ja: OpenID
[5]
Wikipedia.ja: Basic 認証(基本認証)
[6]
@IT: ユーザー認証によるアクセス制限(Basic認証編)
[7]
Wikipedia.ja: Digest 認証
[8]
Wikipedia.ja: Kerberos 認証
[9]
ITpro: ケルベロス認証
[10]
ITpro: RADIUS と AAA サービス
はたいたかし
http://exlight.net/
2014-05-20
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